台湾の電力事情と産業界への影響、動向

ここにきて台湾の政治・産業界を賑わせているニュースといえば原発問題。日本でも連日のような原発の再稼動について、あるいは脱原発についての議論が行われていますが、台湾でも大きな問題となっています。4月終わりには台湾の第4原発建設の凍結が決まりました。

これは地元住民や脱原発を掲げる住民たちの激しい反発が原因です。これまで原発反対の大規模なデモなど活発な反対運動が行われており、それが結果的に計画を覆す形となりました。ここのところ反対派が台北駅の道路を占拠したり、警察がそれを排除するなど緊張した状態が続いていましたが、ついに結論が出た印象です。日本ではつい先日裁判で大飯原発の再稼動を認めない判決が下されましたが、今後原発問題はどのように進展していくのか、国内だけの問題ではなくなりつつあるようです。

産業界に目を向けると5月23日には台湾株が高値を記録、終値は9008.22で3年ぶりの高値を記録しました。とくに電子・金融関連の株が好調で、光学部品メーカー大手の大立光電が過去最高額を記録するなど、軒並み上昇を見せています。この電子関連は台湾経済の柱ともいえる分野だけに、好調ぶりは台湾経済そのものの好調ぶりをうかがわせます。

日本へ観光に訪れる台湾人観光客が急増しており、観光立国を目指す日本にとっては大切な「お客さん」となっています。それだけにこの国の経済・社会両方の動向は気になるところで、日ごろからチェックしていく価値があるのではないでしょうか。中国との関係も気になるところです。